【ゼロからイチ】翻訳者としての初仕事

翻訳 翻訳者になるには

翻訳者ってどうやってなるの?誰にでも、はじめの一歩があります。翻訳という専門スキルが必要な仕事を、いつどのように始めたか?これはもう100人いれば100通りのパターンがあるとおもいます。なので、twitter でもこのトピックはかなり盛り上がって、まとめがたくさんできていました。

翻訳者の人たちって、こうやって情報を進んでシェアして、お互いに学び合おうという温かさがあって大好きです。翻訳者のかたが集まる会に、誰も知っている人がいなくても、心配に思うことって一度もなかったです(笑)。皆さん、相手を受け入れよう、何か学ぼうという謙虚さがあって、自分の方が上だ!と権威をふりかざす人とか、威圧する人に会ったことがないのです。

私は、ごく普通の学校の英語教育を受ける→私立の外大で外国語を学ぶ→グローバルメーカーで海外の人と毎日コミュニケーションをとる→退職してフリーランスとして仕事を始める、という流れで翻訳者になりました。もともと、何かの技術をきわめるプロフェッショナルになる!企業に頼らないで生きていきたい!という独立心がかなり強いほうでした。

① まずは英語の基礎力

TOEIC で 960 点を 2 回取得し、職場でも日常的に英語を使って仕事をするほうでした。かといって、翻訳の力と TOEIC の点数は関係がないので、そこはお気をつけください。少なくとも、英語が好き!言葉が好き!という状態にあることが望ましいですね。翻訳だったら、家でラクにやれるんじゃないか?そう思っているかたは、残念ながらむいていないです。

世の中には、悪質なウェブサイトもあります。ただただ、家で簡単にできる!みたいにうたって翻訳者になりたい人を増やし、その人たちからお金をまきあげている業者もいるみたいです。なので、このブログを読んでくださっている方は気を付けてください。世の中はそんな甘いものではありません。

ただし、私は英語や言葉が好きで、情熱を持っているならば、諦めるべきではないと思っています。

② 翻訳学校はマストではない

 事実、私は翻訳学校に通う前に仕事をはじめました。前の会社を退職するときに、先に会社を去っていた尊敬する先輩が、調査会社に勤めていました。私は、翻訳者として独立したいということを会って話すと、「駆け出しということで低価格でうちのレポートの翻訳をしますか?それが実績づくりになれば」ということで情けをかけていただいたのです。そのときのレートは、英→日で原文ワードあたり 2 円でした。2 円っておそらく普通の専業翻訳者さんなら受けないレートです。しかし、履歴書に書くための実績づくりとして協力してくださっているので、私は喜んですぐにお受けしました。実際のところは、その先輩がたくさん手直ししてくださっていたのだとおもいます。数カ月のあいだ、少しずつそこの調査会社からの仕事を受けながら、実務を増やしていきました。

やっぱり、人のツテというのは最強です。自分がやりたいことに何らかの形で協力してくれるような人脈があること、そして自分がそういう状態にあることを適切に発信する力は、必須だとおもいます。ちなみに、この 2 円で実績づくりに協力してくださった会社は、今では 9 円まで値上げしてくださっています。これが妥当かどうかはまた別の話です(10 円以下では受けるなと主張する方もいるでしょう)。

ただ、そのあとフェローアカデミーの通信講座には通いました。私の場合は、通学コースが近場になかったことと、自宅で学習したい気持ちが強かったのでこれまでのスクールのほぼすべてがオンラインです。フェローアカデミーの実務基礎は、プロの翻訳者さんでも基本として振り返る必要のあるバイブルです。フェローアカデミーの体験については、別途記事にしたいと考えています。

結論としては、通学か通信かというのはその人の学習タイプによります。私は、もともと赤ペン先生が好きだったり(笑)自分のペースで進めたいという想いが強かったりする人間なので、通信でもけっこう満足して進められますが、人と一緒に緊張感を持ちながらやりたいという人は多いのではないかと思います。ただ、昨今の新型コロナウイルスの状況からみても、オンラインで開催する講座の需要は増えていくでしょうね。

③ 求人に応募しトライアルを受ける

とにかく、思い悩む前にトライアルを受けてみてください。トライアルを受けられる求人は、有料会員サイトのアメリアや、在宅翻訳ディレクトリなどのウェブサイトで見つけることができます。また、通訳・翻訳ガイドには翻訳会社の一覧が記載されています。毎号読んで動向をつかむのが望ましいですが、自分の興味のある分野が取り上げられているときだけでも、購入して読んでみることをおすすめします。

トライアルは、もう数えきれない回数受けました(実際、フォルダを振り返れば数えることはできますが)。一社か二社落ちてしまっても、もう自分は翻訳者にはなれないんだとか、力が全く及ばないんだと落ち込むことはありません。文体の相性もありますし、いくつか落ちたからといって次のトライアルに受からないかというと、必ずしもそうではありません。もちろん、フィードバックをくれる翻訳会社のかたがいらっしゃったら(あまり多くないと思いますが)、それに正面から向き合いましょう。

④ フェローアカデミーのアメリア

私は、アメリアのみの求人情報にアクセスしたかったこと、その他の翻訳学習情報にもアクセスしたかったため、2 年ほどアメリアの会員でしたが、このたび退会しようと思っています。理由は、もちろんアメリアのみの求人も存在するものの、翻訳ディレクトリとかぶっている求人もあるし、現在そこまで新規開拓に飢えていないからです。アメリアを退会して、JAT に入会しました。今後はこちらでセミナーや求人の情報を得ていこうと考えています。

【Amelia】翻訳の仕事獲得とスキルアップを応援するアメリア

Japan Association of Translators (JAT) | Japan Association of Translators (JAT)

⑤ 直接取引のクライアントを増やす

これは最も望ましいことだとおもいますが、私も今苦戦していることです。必ずしも翻訳会社を通して仕事をしなければいけないわけではありません。自分の得意分野を活かして、知り合いのなかからクライアントを探すことが最も良いビジネスだと今でも思っています。

なぜなら、中間マージンを省略できるから。翻訳会社を通すということの最大のデメリットです。この中間マージンがなければ、クライアントが支払う額にも、翻訳者が受け取る額にもプラスになるため、ウィンウィンの状況が生まれます。ただし、翻訳会社を通すことによるメリットは、個人では受けられないような大企業の翻訳のチームに加わることができる点です。これにもメリットとデメリットはもちろんありますが、自分で営業をしなくてもある程度は大きなプロジェクトに参画できるというのは、良いことだと感じています。

「初めての翻訳の仕事」からかなり派生して書いてしまいましたが、今後記事が増えてきたらそれぞれにリンクして、情報をつなげていけたらとおもいます。とにかく、翻訳者として仕事を始めるために必須なのは、これですね。

  • 基本的な英語に対する熱意
  • 知り合いのネットワークを使ってなんらかの仕事をゲットする
  • 求人に応募する or 直接取引のクライアントをなんとか増やす

それぞれの詳細については、今後も詳しく書いていこうと思います。